麻雀が強くなるお話 その17

投稿者:望月 雅継   [ 2014/10/06 11:04 ]

皆さんこんにちは。望月です。

あっという間に10月に入りましたね~。
年の瀬もすぐに訪れてしまうんじゃないかっていうくらい、今年は一年が早いような気がします。

特に9月はいろいろな事がありすぎて、本当に忙しい毎日でした。
辛い事や悲しい事もありました。でも、そんな事も忘れてしまうくらい、充実した日々が多かったように思います。

特に麻雀教室のお仕事が増えたせいか、私自身が麻雀を打つ回数が減ったように思います。
20代前半の頃は、月に平均で250~300半荘くらいは打っていたはずです。しかし今は、ロン2や麻雀格闘倶楽部のようなネットを使った麻雀を月に東風戦換算で50~70回くらいと、実際に牌に触れるリアル麻雀は80~100回くらいという風に段々数が減ってきているのが現状です。

しかしその分、麻雀についてじっくりと深く考える様になりました。
若い頃はとにかく回数をこなすことに主眼を置いていましたが、今は内容の濃い麻雀を打ち、そしてその対局をしっかりと振り返るようにしています。

また、映像対局を見る機会も増えた為、対戦相手の研究に費やす時間も増えました。
そういった部分で、数をこなすことの出来ない部分をカバーしている感じですね。

結果、今のスタイルの方が成長スピードや効率が上がってきている気がしています。
しかし周りの成長も早くなってきていますからね。気は抜けませんよ~。じっくりしっかり考える癖をつけて、いろんな人の意見や思考を盗むことが出来る様にこれからも頑張っていこうと思います。

このコラムを読んでくださっている皆様も、私の意見を全て鵜呑みにするのではなく、
「望月ってこんな事考えながら麻雀を打ってるんだ~!」

とか、

「この考え方って面白いな~!」

とか、

「自分の思考には全くない考え方だな~。」

とか、自分なりに噛み砕いて参考にしてくだされば幸いです。
私の考えていることの正反対の考えを持って、麻雀と向き合っている麻雀プロもたくさんいるはずです。自分の考えと違うから耳を傾けないのではなく、違う側面や観点から麻雀を打っている人もいるんだなってくらいに考えてもらうのがイイのかもしれませんね。だってきっとどちらの考えも間違ってはいないはずですからね。


さて、話は逸れてしまいましたが本題に入りたいと思います。
前回の最後に予告したことは、

『自分と相手との相対的なスピードの違いについて』

でしたね。

何だか急に難しい話になってきたって思っている方もいるでしょうね。
言葉にするとちょっと難しいことかもしれませんが、実は意外と簡単なお話なんですよ。

でもね、私望月は、麻雀については本当に細かく難しく考える様にしているのです。
と同時に、すごくシンプルに考える瞬間ももちろんあるのです。はたまた、全く考えずに、感じるままに打ち進めることもあるのですよ。

ってどういうことなの?

麻雀は、考えるゲームです。そして、感じるゲームです。
頭で考え、想像した形に向かって進めていく事もあれば、思考を排除して、体で感じた部分を優先して進めていく瞬間もあるのです。

だから、考えることも考えないことも、どちらも正しい事なんですよ。

考えることの中にも、深く考えて答えを導き出す瞬間もあれば、シンプルに考えて打ち抜くこともありますよね。

それって映像対局なんかでも良く見られる光景ですよね。
打ち手に思考を聞かなければ、打牌の意味すら分からない瞬間もあれば(思考を説明してもらってもわからないこともありますが)、見ている人にすごくわかりやすい一打を繰り返す打ち手もいます。

どちらが映像映えするかと言えば断然後者なのですが、私は考えに考えて、出来るだけ多くの情報を収集して、そして最終的に正解を導き出したいって思って麻雀と向き合っています。

何故かというと、恐らく私は死ぬまで麻雀を打ち続けると思うんです。そして、死ぬまで精進を続けるでしょう。麻雀は絶対が無いゲームだとはいえ、どこまでも高みを目指して成長を続けていきたいのですよ。

そう思っている私は、思考を放棄することは出来ません。
目に見えないツキや、偶然起こり得る出来事などを全て受け入れた上で、なるべく多くの正解を導き出したいのです。ですから、確率が高いと考えられる一打を打ち続けるのではなく、その瞬間に正解だと言える一打を毎回打つことが出来る様に、日々精進を続けて行こうと思うのです。


自分と相手との相対的なスピードの違いについて考えるという事もその一環なのかもしれません。

例えば、リーチが掛かったからどうする?とか、ドラのポンが入ったからどうする?とか、3副露されたからどうする?だとか、何かのアクションが掛かってから対応するのでは、私は遅いと考えているのです。

私は、相手の動きに合わせた打牌からの最速で最高のアガリを目指したいと毎回考えているんですね。そのためには、相手の手牌進行とスピードを追い続けるしかないのです。それを基に、自身の手牌構成を考えているんですね。

その為に大切な事。
それは相手の手出しツモ切りを見る、という事が必須スキルになってきます。

相手が何をツモり、何を切ったか。
その牌がどの位置に入り、どのように使われているか、全て情報として取集し、想像を及ばせないといけないんですね。


そんなこと言われたって出来っこないよ!
って思う方も多いでしょうね。もちろん最初から出来る人なんて誰もいませんし、私だって見落とすこともあれば、想像と全く違う手牌構成だということもざらにあります。

それでも成績を少しでも上昇させるためには、そういった行為を放棄せずに愚直に続けていく他ないのです。


以前、プロ連盟のHPにコラムを書きました。
そこに、『手出しとツモ切り』というテーマでコラムを書いたことがあります。

http://archive.ma-jan.or.jp/jan-up/class_2/46.php

詳しくはこちらをご覧いただきたいのですが、簡単に言うと五感の全てを使って、相手の動向に注意を図るということなんですね。


これは普段の生活でも鍛える事が出来ます。
自分の目の前にいる人が、今何を考えているのか?
次にどんなアクションを起こすのか?どんな言葉を発するのか?

それがわかるようになったら、麻雀を打っている時に相手の動向を窺う事は簡単な事です。

例えば、配牌を取る時に皆さんは何を見ていますか?
普通は、どのような配牌が来たのか、どんな手に育つのか、楽しみで仕方がないでしょうね。しっかりと手牌を見て、理牌しているのが普通の人でしょうね。

私は対局時、相手が配牌を取っている動作をずっと見ています。
配牌が良い人はそういった顔をしますし、理牌をする手の動きも軽やかです。
逆に配牌が悪い人は、渋い表情をする人も多いです。そのような部分に気を配ることが出来れば、相手の手牌構成や心情の移り変わりにも気が付くことも多いでしょうね。

それらを踏まえて対局に入っていくんですけど、私が見ているモノはやはり皆さんとは違うかもしれません。

私は自分の手牌はほとんど見ないのです。
見ているモノは、相手の捨て牌から相手の所作、そして相手の目線です。

相手が何を見て、何を考えているか?
それらをこちらは想像するのです。そしてそれを自分のアクションに反映するのです。

そしてそこから導かれる相手のアクション、つまり捨て牌に相手の思考が反映されるということです。


その部分に自分と相手との相対的なスピードの違いが出るという事なんですよね。
そのスピードを計るために重要になってくる牌が、『字牌』なんですよ。
手牌の進行スピードや打点を見極めるために、字牌の放たれるスピードを参考に手牌進行を想像するといっても過言ではありません。

次回はこの字牌の放たれるタイミングについて考えていきたいと思います。
今回は少し長くなってしまったのでこの辺で。

それじゃまた。望月でした~!


最終更新:2014年10月6日 11時06分

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コラム担当者
望月 雅継
望月 雅継
(もちづき まさつぐ)
誕生日 1976/09/13
所属 日本プロ麻雀連盟 14期生
段位 六段
Web http://ameblo.jp/lookuphamamatsu/
■活動

日本プロ麻雀連盟14期生としてプロ試験を合格し、日本プロ麻雀連盟所属のプロとなる。尾張の雄『古川孝次』の勧めで、東京で行われる『鳳凰位戦』に参戦。同団体の静岡支部を立ち上げ、リーグ戦や麻雀教室、ブログなどの活動を手掛け、テレビ対局や麻雀格闘倶楽部に出演しプロアマ問わず多くのファンを持つ。静岡県浜松市に『Lookup』という自身の麻雀荘の経営を営む。現在、毎月若手プロやアマチュア向けの講義『望の会』を同店で行い麻雀普及に努めている。

■経歴

優勝昇級を4度決め鳳凰位決定戦へ。
魅せる麻雀を掲げ最年少で鳳凰位獲得。
第5回 日本オープン、第17期麻雀最強戦決勝進出。
第1回、6回静岡リーグを優勝し、第1回から6回までの連続決勝進出は圧巻。

■雀風

門前超攻撃手役重視型。

■タイトル

第23期 鳳凰位
第1期麻雀格闘倶楽部「雲蒸龍変 夏の陣」優勝
第1回、6回静岡リーグ優勝

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