麻雀が強くなるお話 その18

投稿者:望月 雅継   [ 2014/11/17 10:31 ]

更新が遅くなってしまって申し訳ありません。望月です。
実は10月の初めから…入院していたのですよ。ビックリしたでしょ?

入院した本人がビックリしているのですから驚いて当然ですよね。
栃木県で行われたねんりんピックに審判として参加した翌日、愛知県にて麻雀教室を行なっている最中の出来事でした。

いつものように講義をしていたのですが…何だかいつもと様子が違う事に気が付きました。
吐き気に頭痛、胸や腹の痛みと冷や汗が止まらず、立って講義していることが辛くなったため、一先ずは車に移動して休んでみたものの、あまりの辛さに自ら救急車を呼びました。


一過性の痛みかと思いきや…診断の結果、急性胆嚢炎ということがわかりました。
緊急入院、緊急手術を勧められ、そのまま入院。
無事手術が終わって、ようやく落ち着いてきたところです。


今回の一件で、体の大切さを痛いほど感じました。
心技体、全てが揃わないといいパフォーマンスは出せませんよね。
これをいい教訓にして、これからの麻雀プロ人生をより良いものにしていきたいと考えています。


さて、前回予告したテーマは、

『字牌の放たれるタイミングについて』

でしたね。

字牌の切り出す順番は?
字牌が河に放たれる理由は?
字牌の切り順の意味は?


字牌一つとっても、考えることはたくさんありますよね。
細かい話になりますが、一つ一つ掘り下げていくことにしましょう。



まず、一番大切なお話から。
何故字牌を切り出すのでしょうか?

それは、“いらないから”なんですよね。
メンツ構成を考えるときに、字牌はメンツを作りにくい牌だという事を以前お話したのですが覚えていますか?

字牌→1、9牌→2、8牌→3~7牌という切り順になるというお話をしましたよね。

メンツを作る上で、コーツにしかならず、シュンツにならない字牌はメンツになりにくいので切り出した方がいいのですよ。


じゃあ、字牌はどのような順番で切った方がいいのか?ってお話になりますよね。

基本的には、【自分にとっていらない順番】で切っていくのが自然ですね。
例えば東1局西家なら、場風牌は東、自風牌は西、三元牌は役牌ですから、客風牌の南、北から切る方が多いでしょうね。

さらに細かくお話すると、南と北、どちらから切った方が良いか?ということになりますね。

ここで考えることは、“相手の動向や思考”なんです。
南家に南を仕掛けられる方がいいのか?北家に北を仕掛けられる方がいいのか?というと、どちらの方が仕掛けられても良くて、どちらの方が仕掛けられたくないのか?って話になってくるのです。

常識的に考えると、南家が仕掛けた場合、西家である自分のツモ回数は増えます。
逆に、北家に仕掛けられると、北家の上家に座る西家の自分は、北家の動向に気を配らなければならなくなりますので、南家に仕掛けられた方が、北家に仕掛けられるよりは少しだけ得だと考えることが普通です。


ここまではあまり意見が変わらないところだと思うのです。が、じゃあ、どちらを切るのかというと話が異なってきます。

自分にとって仕掛けられたくない牌を先に切るのか、それとも後に切るのかという選択の部分です。

ここでいろいろな思考がぶつかり合います。

巡目が浅いうちに切り出した方が、相手に重なっていない場合が多いから先に切るんだ、という意見と、自分にとって得となる牌を先に切るんだ、という意見がぶつかり合う部分ですね。

最近の話題ですと、ダブ東やダブ南の扱いや、字牌のドラの扱いについても同様ですね。
先に切った方が鳴かれないから切るんだ、という声が以前よりも多くなってきたと思うのです。

今までは、手牌が整わないなら字牌を絞って、最初からディフェンスを重視して戦いに挑むというスタイルが多かったのですよ。戦えるなら字牌を切り、戦えないなら絞るといった感じですかね。

しかし今は、序盤から戦いを放棄するのではなく、序盤に戦える準備を整えてから中盤に入るという考え方が増えましたよね。仕掛けられなければ前に進み、仕掛けられたら対応するってことですね。


私は、どちらの考え方も基本的には間違っていないと思っているのです。
大切な事は、自分がどちらの考え方に比重を置くかということと、相手がどのように考えて手牌構成を行なっているかということを考えることなんですよ。さらには、どちらの考え方でも打てるように稽古を積むことが必要ですよね。局面や手牌に応じて切り出しの順番は間違いなく変わりますから。


これらの考え方の違いは、それぞれの麻雀観の根底の部分だと思っています。
それは、相手の動向を中心に戦うタイプと、自分の麻雀を中心に考えるタイプとの違いもありますし、手牌構成も、テンパイスピード重視のタイプと、打点重視のタイプにもよります。

さらには、相手の手合いにもよりますよね。
自分のツモアガリだけで勝負が決すれば相手は関係ないですが、麻雀はロンアガリもありますからね。相手が何も見ていないのであれば、自分中心の麻雀を打てばいいのでしょうが、私が戦うA1リーグなんかでは、仕掛けたらその後何もさせてもらえなくなることが多いのです。

また、ルールによっても字牌の扱い方や比重も変わってきますから、一概に何が正しくて何が間違っているとは言えません。恐らく、どちらも正しいのですよね。


それでは次回は、その字牌の切り出される意味と切り順の意味について考えてみたいと思います。それじゃまた。望月でした~。


最終更新:2014年11月17日 10時32分

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コラム担当者
望月 雅継
望月 雅継
(もちづき まさつぐ)
誕生日 1976/09/13
所属 日本プロ麻雀連盟 14期生
段位 六段
Web http://ameblo.jp/lookuphamamatsu/
■活動

日本プロ麻雀連盟14期生としてプロ試験を合格し、日本プロ麻雀連盟所属のプロとなる。尾張の雄『古川孝次』の勧めで、東京で行われる『鳳凰位戦』に参戦。同団体の静岡支部を立ち上げ、リーグ戦や麻雀教室、ブログなどの活動を手掛け、テレビ対局や麻雀格闘倶楽部に出演しプロアマ問わず多くのファンを持つ。静岡県浜松市に『Lookup』という自身の麻雀荘の経営を営む。現在、毎月若手プロやアマチュア向けの講義『望の会』を同店で行い麻雀普及に努めている。

■経歴

優勝昇級を4度決め鳳凰位決定戦へ。
魅せる麻雀を掲げ最年少で鳳凰位獲得。
第5回 日本オープン、第17期麻雀最強戦決勝進出。
第1回、6回静岡リーグを優勝し、第1回から6回までの連続決勝進出は圧巻。

■雀風

門前超攻撃手役重視型。

■タイトル

第23期 鳳凰位
第1期麻雀格闘倶楽部「雲蒸龍変 夏の陣」優勝
第1回、6回静岡リーグ優勝

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