福本伸行さんの一打

投稿者:馬場 裕一   [ 2010/11/26 13:06 ]

●南4局●北家●5巡目●28100点の2着
ツモドラ


僕と片山まさゆきさんで始めたGPC(グッドプレイヤーズクラブ)。

今年で2期目を迎え、リーグ戦も「著名人リーグ」と「一般リーグ」の2つに分かれて、毎月上機嫌で熱い闘いを繰り広げております。

さて、その著名人リーグ第2節でのこと。

東家がこんな捨て牌をしていました。

 ドラ

「こりゃテンパイ早そうだな。マンズの下やソーズの上はリーチがかかる前に処理しておこう」

そう思った僕は手の内から打 九竹 。

東家「ロン」

僕「くわあ~、ヤミテンか。でも 九竹 は安目かも……」

東家「48000点」

僕「……え?」

ロン

高目とか安目とかの問題ではありませんでした。

何とわずか5巡目に親役満炸裂!

この後僕がヘロヘロになってしまったことは言うまでもありません。


続いて今月開催された第11節でのこと。

オーラス、親の片山まさゆきさんが 西 をポンしてトイトイのテンパイ。

待ちは 東 と 一筒 のシャンポン。

そこへ4枚目の 西 をツモってきました。

符ハネするしドラが乗るかもしれないということで、片山さんは迷わず「カン!」。

するとトップ目の北家が、

北家「これさあ、アガれるんだっけ?」

片山「え?……アガリって…」

北家「ほら、チャンカンとかいったっけ」

片山「…………」

4枚目の 西 でチャンカン?

それってもしかして――

ロン


ちなみに僕が振った5巡目親国士も、片山さんが振ったチャンカン国士も、アガった方は同一人物でした。

誰あろう、アカギやカイジの作者でおなじみ、漫画家の福本伸行さんであります!

片山「……福本さん、持ってるなあ」

↑これはチャンカン国士振った後の片山さんのつぶやき。

もう、このひと言に尽きますね、福本さんの麻雀は。

何しろ大舞台にめっぽう強い。

漫画家最強戦で2回優勝しているのは福本さんだけですし、誌上対局とかテレビ対局、あるいは公開対局などでは必ず大物手を成就させる。

とにかく「持ってるもの」が違うのです。

そんな福本さんの手順をちょっとご紹介しましょう。

ツモドラ

オーラス(南4局)の北家です。

現在28100点の2着。トップ目の西家との点差は20800点という状況。

そこへ5巡目にション牌の 中 を引いてきました。

さて、あなたなら何を切りますか?

おそらく多くの人が 中 をツモ切ると思います。

しかし福本さんの選んだ牌は違いました。

何とここから打 七筒 !(◎-◎;) 

さらに次巡、これまたション牌の 南 を引いてくると迷わず打 三筒 ! ( ̄□ ̄;)!! 

赤 五筒 の周りを切ってしまったのですw(°0°)w

この後 七竹 南 六竹 と引き込んで9巡目にテンパイ。

ツモドラ

場に 一竹 が1枚、 三竹 が2枚出ていて 南 はション牌。

あなたなら何待ちに取りますか?

一気通貫があるのはわかるけど、場に 三竹 が2枚出ているんではシャンポン待ちに取りたくなりますよね。

でも福本さんは当然のように 一竹 を横に曲げてペン 三竹 待ちで即リーチ。

これを2巡後にあっさりツモりあげてしまうのです。

ツモドラ

倍満のアガリ!

残念ながら800点足らずで逆転トップと成りませんでしたが、さすがの倍満としか言いようがありません。

福本さんの豪打には、ただただ脱帽するしかない僕でした。

最終更新:2011年6月7日 11時03分

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コラム担当者
馬場 裕一
馬場 裕一
(ばば ひろかず)
Web http://blog.livedoor.jp/biglipbabby/
■コメント

ライター。
立教高校時代、友人とともに「麻雀白虎隊」を結成。立教大学時代には東京六大学麻雀リーグに出場し、当時明治大学代表選手だった片山まさゆき氏と出会う。以後、ライターとして活躍すると同時に、片山氏の漫画作品中で「ババプロ」「バビィ」といった愛称で特異なキャラクターとして描かれ、そのキャラが定着。片チン&バビィのコンビで数多くの麻雀企画に登場する。「バカヅキハリケーン」「バカヅキタイフーン」(竹書房刊)「バビィの麻雀捨て牌読み」「バビィの麻雀特訓コース」(毎日コミュニケーションズ刊)など著書多数。
GPC副代表。

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